洗剤を溶かすと、泡が発生します。
これは、洗剤中の界面活性剤の影響で水の表面張力が小さくなるために起こります。
表面張力が下がった状態でないと汚れを落す働きはありません。
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洗濯中、洗液が汚れてくると、最初泡立っていた泡が消えていきます。
この現象は、洗液中に十分あった界面活性剤が汚れを包み込み、洗液中の界面活性剤の量が減り、表面張力を保つことができない状態になってしまったからです。
このような現象を洗液の疲労といいます。 泡は、洗液中の状態を知らせる目安になります。 |
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■ 泡の洗浄実験
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底から25mmの高さ |
50mm |
75mm |
100mm |
上記のように洗う位置での洗浄効果の実験結果では、一番低い位置で洗った場合が洗浄効率が高く、一番表面に近い位置で洗った場合が、洗浄効率が低いという結果が示されました。
これは、表面に近いほど泡の量が増えますので、泡の多いほど洗浄効果は期待できません。
泡は洗浄にマイナスの効果を与えます!
参考文献 洗剤と洗浄の科学 中西 茂子 著 コロナ出版 石鹸・洗剤100の知識 大巻健男 東京書籍 |
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