酵素について/洗濯石鹸・洗剤の基礎知識/お洗濯お助け大辞典
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 酵素について


酵素は、触媒作用(反応を進行する速さをもった物質)を持つたんぱく質のことで、その性質としては決まった基質にしか作用しない特異性があります。
つまりどう言う事かと言えば、アミラーゼと言う酵素はでんぷん質、リパーゼは脂質、プロテアーゼはたんぱく質のみ。
このように特定のものにしか働かないので、酵素を使用する場合は、汚れの種類によって適切な酵素を選んで使用する必要があります。
酵素入り洗剤

また酵素の特徴としてで注目したい点は、「触媒作用」です。
例えば私たちが食べた食物は体内で消化され、最終的には二酸化炭素と水になります。通常は食物のような有機物が空気中で二酸化炭素と水になる場合は、高温が必要です。ところが体内では酵素の働きでわずか37度前後の温度にも関わらず分けてしまうのです。この点を見るだけでも酵素の触媒としての働きの大きさが見て分かります。




 主な酵素の種類


リパーゼ (脂質分解酵素)  油汚れに
プロテアーゼ (タンパク質分解酵素)  たんぱく質汚れに
アミラーゼ (でんぷん分解酵素)  でんぷん質の汚れに
セルラーゼ (セルローズ分解酵素)  綿・麻などセルロース繊維に
 ※酵素は一般的に「アーゼ」をつけて呼ぶ。


【例えば… こんな考え方をすると分かりやすい!酵素の働き】
Yシャツなどエリや袖口などは、皮脂やほこりなどの汚れの他にたんぱく質の汚れがついてて落ちにくい。また中には界面活性剤の力を借りても簡単に落とせないものがあり、その汚れを落とすために登場したのが「プロテアーゼ」と言うたんぱくしつ分解酵素。たんぱくしつの汚れを分解、細分化して水の中に引っ張り出しやすくして、そして界面活性剤の働きで水の中に引っ張り込んで行く。酵素にはこのような働きを持っています。



 酵素の条件


■ 温度の条件

酵素は、約36℃〜37℃付近で一番よく働きます。
温度は、高すぎるとタンパクが硬化(変質)してしまいます。もし酵素入りの洗剤を使って酵素の働きを十分に利用するなら、この36〜37度ほどの温度で30分以上のつけ置きが効果的!
酵素の温度による条件

■ pHの条件

ほとんどの酵素は、中性が一番よく働きます。
酸性の強い胃の中で働くものや、アルカリ性で働くものもあるが一般的には中性でよく働くと考えて良い。
ただ右の図を見ても分かるように温度が高くなると、その範囲は狭くなってしまいます。
酵素のpHによる条件

■ 時間の条件

酵素の種類により、効果を発揮するには30分〜1時間の時間が必用。もちろん酵素の種類によって違ってきますが、酵素が最も効果を発揮しやすい目安として参考になります。

酵素の時間による条件

■ 洗剤の条件

界面活性剤は、タンパク質分子に吸着する性質があり、酵素にも吸着し、その働きを抑えてしまいます。特に、イオン性界面活性剤による影響が大きい特徴があります。つまり界面活性剤は色んなものに吸着する性質をもっているので、右の図のように酵素の活性中心にももぐりこんでしまい、酵素の働きの邪魔をしてしまうのです。
酵素の洗剤による条件






参考文献
洗剤と洗浄の科学  中西 茂子 著 コロナ出版
石鹸・洗剤100の知識 大巻健男 東京書籍





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