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獣毛繊維は、羊以外からの動物から刈った繊維をいいます。
主に、カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなど希少価値が高く高級衣料に使われています。
■ カシミヤ
カシミヤは、インドのカシミール地方や中国などの高地に住むカシミヤ山羊から得られる毛のことで、軽くて温かく、繊維の太さは羊よりも細く、優雅な光沢と感触があります。
カシミヤは、セーター1枚編むのに約4頭ぶん、コートになると約30頭ぶんもの原毛が必要になります。カシミヤは衣料品として最高級品に評価されています。 |
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
■ モヘヤ
夏用のウールで最適と言われるモヘアは、アンゴラ山羊から採取されます。 カシミヤのようなぬめり感はなく、サラッとした感触が特徴です。
モヘヤは、シワがよりにくく弾力性があり、夏用のスーツ生地としては最高です。 |
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
■ キャメル
キャメルは、中央アジアを中心とするらくだの体毛にうち、剛毛を取り除き内側の細くて柔らかい繊維を使用します。
毛はカシミヤよりも太く、コシがありオーバーコートや毛布などの高級素材として使われています。 |
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
■ アルパカ
アルパカは、南米ペルーの高地に生息するラマから採取されます。
繊維は、繊細で柔らかく、暖かくて光沢があります。 セーターやオーバーコートなどに利用されています。 |
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
■ アンゴラ
アンゴラ兎から採取される毛で軽く、手触りが柔らかく、温かい繊維です。
セーターやカーディガン等のニット製品に利用されています。
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
■ ビュキューナ
ビュキューナは、南米アンデス山脈の高地に住むらくだ科で捕獲を禁止されている保護動物の毛から採取されます。
感触、光沢、暖かさ、風合いなどがあり、獣毛の中で最も細く、たいへん高価な素材です。
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写真提供 ザ・ウールマーク・カンパニー |
参考文献 ・よくわかるクリーニング講座 ERC出版 (財)全国生活衛生営業指導センター編著 ・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会 ・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
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