エンボス加工は織物を凸凹の模様がついた金属ロールと加熱した弾性ロールとの間に生地を通すことにより生地表面に彫刻とおりの凸凹のある模様を付ける加工です。
エンボス加工は、合成繊維は熱可塑性のため耐久性が得られますが、綿やレーヨンなどのセルロース繊維は合成樹脂を付着させます。
使用される樹脂や製造時の加熱、圧力条件により洗濯やアイロンなどで凸凹が消失するものもあります。
オパール加工は2種類の繊維のうち、一方の繊維を薬品で部分的に溶かすことにより、透かし模様をつける加工です。
毛とナイロンの混紡では水酸化ナトリウムで捺染して、羊毛を溶解させナイロンを残します。ポリエステルと綿では、硫酸で綿を溶解させてポリエステルを残します。
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写真提供 吉村株式会社 |
オパール加工は、柄の境目が摩擦で乱れやすく、繊維が抜け落ちるときがあります。
フロック加工とは通常のプリントの、樹脂層の上に静電気を発生させて短く切った繊維を垂直に差し込む加工です。
短く切った繊維の事をパイルと呼び、パイルの種類などによって幾つかの出来上りを見せます。
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写真提供 株式会社 山忠紙芸 |
ラミネート加工は生地の表面に薄いフィルムを張り合わせる加工です。
ラミネート加工は、無孔性の透湿性シート基材と接着層、繊維基材からなり、繊維基材上に樹脂組成物の発泡液を塗布し、接着層を形成させた後、透湿性シート基材とラミネートして乾燥させます。
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写真提供 株式会社 山忠紙芸 |
ボンディング加工はを英語で「ボンドで接着してい」という意味で、表地と裏地を接着剤で張り合わせた衣類のことです。
ボンディング加工はジャケット,コート,フリース,スカートなどに広く使われています。 |
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発泡プリントは、ポリウレタンやアクリル樹脂に発泡剤を混ぜて布に付着後に、熱処理すると発泡剤が膨れるプリント加工です。
熱や摩擦等に弱いので、洗濯時は裏返して洗うのがお勧めです。 |
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参考文献 ・よくわかるクリーニング講座 ERC出版 (財)全国生活衛生営業指導センター編著 ・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会 ・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
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