シルケット加工は、1844年にJ.マーセルが水酸化ナトリウム溶液中で処理方法を発見しました。(別名マーセライズ加工)
シルケット加工は、綿製品の光沢、寸法安定性、吸湿性、染色性向上のために行われる加工法で
シルクのような光沢と染色も鮮明に染まるようになります。
ほとんどの高級な綿織り編み製品にはシルケット加工が施されています。
擬麻加工は、綿やレーヨン、シルクなどの生地を麻に似た雰囲気にする加工で、ゼラチンやカゼイン、硫酸、カセイソーダ、樹脂などを生地に浸透させた後、科学的に変化させてシャリ感、コシ、ハリを与え麻のようにする加工です。
減量加工は、繊維表面を溶解して除き、風合いを改善する加工法です。
ポリエステルを水酸化ナトリウム水溶液で加水分解し、繊維の質量を減量することにより柔軟な風合いとドレープ性を与えますが強度低下や目寄れ、縫い目脱落(スリップ)などが発生しやすくなる欠点もあります。
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減量加工を施したポリエステル |
写真提供 財団法人 日本紡績検査協会 |
酵素処理(バイオウォッシュ)加工は、綿繊維での毛焼き処理でも取れない生地表面の毛羽を、セルロースを分解する酵素(セルラーゼ)を使って取り除く方法で生地表面に光沢ができ、滑らかな手触りになります。
ワッシャー加工は、洗濯機の回転によるもみ作用でジーンズなどを着古し感を与えるための加工法です。
ワッシャー加工方法には、ワンウオッシュ、ブリーチアウト、ケミカルウオッシュ、ストーンウオッシュ、サンドウオッシュなどがあります。
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また、ワッシャー加工によるシワは、永久的ではなく着用や洗濯により消失します。
参考文献 ・よくわかるクリーニング講座 ERC出版 (財)全国生活衛生営業指導センター編著 ・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会 ・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
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