洗濯マークをつける基準/洗濯の基礎知識/洗濯・染み抜き・クリーニングの大辞典
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洗濯表示を付ける基準は?

 洗濯マークをつける基準

洗濯マーク(絵表示/記号)は、衣類に取り付けることを法律で定められています。
この洗濯マークは、家庭における洗濯などの取り扱い方法を指示するために規定されているのですが、適当に洗濯マークを記載している訳ではありません。JIS(日本工業規格)により、テスト方法が定められているのです。
そして、この定められた各洗浄テスト実地し、洗浄テストで適合する洗濯マークを記載するように決まっています。ここでは、JIS(日本工業規格)の洗濯マークによるテスト方法をご紹介します。
洗濯表示


 各洗濯マーク(絵表示)の洗浄テスト方法

【洗浄テスト】

この表示は、液温が40℃を限界として洗濯機で洗濯ができるという意味で、この表示のテスト方法を下記に記載しています。

脱水機付の家庭用洗濯機を使用し、40℃のお湯を洗濯機の標準水量まで入れます。
ここに、標準使用量の割合の洗濯用合成洗剤(弱アルカリ洗剤)を添加して、洗濯液を作ります。

そして、洗濯液の浴比が1:30になるように衣類(試料)を入れ、通常の回転設定で5分間運転をします。
5分後に運転を止めて、衣類を脱水し、洗濯機の水温を30℃以下の新しい水で2分間すすぎます。2分間のすすぎ後、脱水をして、再度2分間すすぎます。最後にもう一度脱水をして、直射日光の影響を受けないようにつり干しまたは、平干しをします。
*浴比とは
浴中の水の衣類と水の比率のことです。洗濯物が1:30にならない場合は、負荷布(別の衣類など)を入れて洗います。



その後、必要に応じて素材の適正温度でドライアイロンで仕上げます。
この試験方法で合格する衣類に、上記の洗濯マークが記載できます。


また、「弱」と記載している洗濯マークのテスト方法は、水流を弱に設定をし、浴比を1:60でテストをおこないます。なお「中性」と記載している場合は、中性洗剤を使用します。

この表示は、液温が30℃を限界として弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)という意味です。この表示のテスト方法は…

適当な大きさのタライに、衣類が十分つかる量の液温30℃の水をいれ、標準使用量の合成洗剤(弱アルカリ洗剤)を入れます。そして、2分間弱い手洗い(必要に応じて押し洗い)を下後、30℃のキレイな水ですすぎ脱水します。自然乾燥後、必要に応じて素材の適正温度でドライアイロンで仕上げます。
*「中性」と記載している場合は、中性洗剤を使用します。



この試験方法で衣類に問題が生じた場合

この試験方法で、衣類に問題が発生した場合は・・・
「水で洗えません」という洗濯マークになります。

このように上記などの洗濯テストに合格した衣類に洗濯マークを取り付けるようになっています。しかし、実際に洗濯表示が×でも洗える衣類もあります。
水温を20℃で洗濯した場合(水温が引くければ色が出ない場合も多い)やおしゃれ着用中性洗剤を使用した場合は、問題なく洗える衣類も多数あります。

このように洗濯マークを取り付ける場合は、かなり無難に掲載していいるので扱い方の幅があり、水洗いができないと記載している衣類でも、洗濯方法やおしゃれ着用洗剤などを使用することで洗えるケースが多いということです。アパレルメーカーさんでは、手堅く、無難に洗濯マークを取り付けるケースが多いので洗濯マークが「水洗い×」でも問題なく洗える場合が多いのが現状です。

また、洗濯マークを決める場合は、上記などの洗濯洗浄テストをおこなうように定めれていますが、実際には、テストをしないで洗濯マークを取り付けているメーカーが多いように感じます。実際に当サイトに問い合わせで「服を作って販売したいので、洗濯表示の付け方を教えて下さい」などと言った問い合わせが入る事があります。根本的な部分を見直さないといけないケースがありそうです。



洗浄に関する洗濯マーク以外の洗濯マークも下記のテスト方法

洗浄に関する洗濯マーク以外の洗濯マークも下記のテスト方法が定められています。

【塩素系漂白】
この表示は塩素系漂白剤による漂白ができるという洗濯マークですが
下記の試験方法が定められています。

次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素量約0.5g/L)を含む水溶液(温度20℃)で60分処理し、水洗い後に過酸化水素(酸素系漂白剤)処理、水洗い、乾燥後に染色堅ろう度を判定。


【アイロン温度】
試料(衣類)を均一に湿らすように水を噴霧し、アイロン台に載せ、表面温度が200℃の家庭用アイロンで適切な圧力をかけながら、横糸方向に1秒間に約3cmの速度で1往復させる。

上記と同じ方法で、アイロン温度を150℃に設定する

上記と同じ方法でアイロン温度は110℃に設定。
ただし、水による噴霧はおこいません。


【ドライクリーニング】
パークロエチレン(300ml)に界面活性剤(3g)、水(0.3ml)を入れ、40℃で30分洗浄後
60℃〜65℃で乾燥機を使用して乾燥する。

上記と同じ方法で、溶剤は石油系溶剤を使用する。
(付記用語に自然乾燥をしてくださいと記載している場合は、自然乾燥)

上記の方法で問題がある場合は、基本的にドライ×表示になります。




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