黄ばみニットの洗濯事例(部分的な黄ばみの場合)/ニットの洗濯講座/洗濯・染み抜きドットコム
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   黄ばみニットの洗濯事例(部分的な黄ばみの場合)


今回のニット 黄ばみのニットの洗濯事例



今回洗濯したニットは、脇の部分のみに黄ばみが発生しています。
初期段階の黄ばみなら、ご家庭でも取り除くことは可能です。

しかし、黄ばみの発生でニット本来の色が破壊されている場合があります。

その場合は、黄ばみを取り除けば、ニット本来の色もなくなり、その部分だけ色が変わることになります。この状態をプロのクリーニング店では「脱色」と呼んでいます。

脱色の場合は、ご家庭では、どうすることもできないので技術力のあるプロのクリーニングに相談してください。


 ① まずは、洗濯表示の確認を!


洗濯表示は、必ず確認します。

洗濯表示を確認する場合は、洗濯絵表示と素材も忘れずに確認します。洗濯絵表示が手洗い可の場合でも、実際に洗えない衣類もマレにあるからです。
素材を確認することで、その衣類の取り扱いがある程度分かるようになれば、洗濯達人の仲間入りです。プロのクリーニング屋さんも必ず素材を確認します。
洗濯表示の確認

取り扱い絵表示について 詳しくはこちら


 ② 色落ちテスト



色柄物の場合は、必ず色落ちテストをしてください。
できるだけ目立たない所で、できるだけ濡らさないように色落ちテストをします。


【色落ちテスト方法】

白いタオルやハンカチに水又は、洗浄液をつけ、軽く絞ります。
そして目立たない所を、トントンと軽くたたき、タオルに色が付いていないかを確認します。

色落ちテスト

これで色がついたらその衣類は、家庭での洗濯では色落ちしますので、
クリーニング店にお任せするのをおすすめします


 ③ 洗濯液を作る



基本的におしゃれ着を洗濯する場合は、中性のおしゃれ着専用洗剤を使用します。

アルカリ性の洗剤(一般的な洗濯洗剤)や石鹸を使用しても問題ない場合もありますが、中性の専用洗剤に比べて色落ちや収縮しやすくなります。収縮は、使用するおしゃれ着専用洗剤の性能によって大きく変わります。洗剤について詳しくはこちら

今回は、プロのクリーニング屋さんも絶賛している「プロ・ウォッシュ」を使用しました。
プロウオッシュは、プロのクリーニング屋さん用に開発された、本来水で洗えない衣類を水で洗えるように工夫したおしゃれ着用の中性洗剤です。

ウール洗いのオシャレ着洗剤はこちら
ドライマーク洗剤

【洗濯液の作り方】

洗濯桶などにぬるま湯(30℃くらい)又は、水に専用洗剤を指定の量を入れ、軽く混ぜます。
今回は、黄ばみのシミがあるので、約40℃の洗濯液を作りました。

洗濯液を作る

黄ばみを取り除くには、酸素系漂白剤によるつけ込み方法が有効なので、今回は、約40℃の洗浄液に酸素系漂白剤を規定量入れます。

注意 塩素系漂白剤、還元漂白剤は使用できません。

漂白方法についてはこちら
漂白剤を入れる



 ④ 染み抜きをする



黄ばみのシミは、漂白処理をしないと取り除くことができません。
漂白処理を行う前には、必ず、漂白での色落ちテストをして、色はげが起こらないかを確認します。


漂白テストで問題がなかったので、市販のスプレータイプの酸素系漂白剤を使用しました。
色落ちテスト

漂白の染み抜き処理は、できるだけ広がらないように塗るのが基本ですが、今回の場合は、黄ばみが脇の部分全体に発生しているのでスプレータイプの酸素系漂白剤を使用しました。この方法が一番手軽にできるからです。

染み抜き方法はこちら

漂白剤を使用する  5分ほど放置

スプレータイプの漂白剤を、脇の黄ばみ部分に噴霧します。
今回は、そのまま5分ほど放置しました。放置時間が長いと漂白力が上がりますが、脱色などが発生しやすくなるので注意が必要です。
また、スプレータイプの漂白剤を使用すると、黄ばみが取れたかの確認がしにくいので、状況により他の漂白方法を行なってください。
漂白方法についてはこちら



 ⑤ 洗濯する



そして、ニットの衣類をそっと洗濯桶につけ込みます。
この時に黄ばみ部分を確認できるようにたたんでつけ込みます。


洗濯する  軽く揉む

そして、黄ばみの部分を確認し、手でやさしくなでるように揉みました。
黄ばみが落ちきれない場合は、再度スプレータイプの漂白剤を振ります。
* 黄ばみが確認できない場合は、脱水又は乾燥後に、再度処理を行います。

今回の場合は、約10分くらいつけ込みました。



すすぐ 脱水する

その後、手で軽く押さえながら軽くしぼり、洗濯液を捨てて、きれいな水ですすぎます。
今回は、酸素系漂白剤を入れているので、2回すすぎ、
かるく手で押さえながら絞って、洗濯機で脱水をします。
脱水時間は、衣類や洗濯機の種類などにより異なりますが、ソフト脱水コースなら1分くらいで十分です。
シワにならない絞り方はこちら


干す キレイになりました
脇の黄ばみ部分もキレイになりました。
今回は、ニットの伸びは、問題ないと判断したので、ハンガーに掛けて干しました。

黄ばみ部分が、洗濯前に比べ、多少でも薄くなっているのなら、再度処理を繰り返すことで取り除ける可能性があります。しかし、色落ち(脱色)には十分注意してください。

ニットのアイロン方法はこちら

ドライ衣料の干し方はこちら

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