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最近は、バナナや竹、ケナフ、月桃、カポックなどの天然素材の新しい繊維製品が開発されています。
これらの衣類は生分解性もよく、半年から数年で再生される短期再生の植物資源で資源有効活用、温暖化防止など環境に貢献し、今後の発展が期待されています。 |
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バナナは年間5800万トン収穫され、10億tトンの茎が捨てられています。
この茎を再利用して、紙や繊維を作り出すプロジェクトが実施されています。バナナ繊維は吸水性が非常によく、軽く、しなやかで艶があり、独自の粗さがあります。 |
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竹の繊維素をビスコス法で再生繊維とし、衣類やタオル等に販売されています。
吸水性に非常に優れ、抗菌防臭性、マイナスイオンの発生、冷感特性、ソフトな風合いが特徴。 竹繊維は、洗濯時には、非常に縮みやすいので注意が必要です。 |
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Photo by (c)Tomo.Yun
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ケナフは、アオイ科ハイビスカス属の一年草で東南アジア、中国で生育しています。
ケナフの繊維を細く、柔らかく改造して綿やポリエステルの混合品が商品化されています。
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ケナフ繊維は、軽くて、吸水性があり、シャリ感のある肌触り、独自の風合い、
冷涼感が特徴。
月桃はショウガ科ハナミョウガ属の多年草植物で、東南アジアや琉球列島に多く見られます。
葉には抗菌性があり、胃腸薬として利用され、茎からは繊維製品が作られています。 月桃繊維は、適度なハリ、コシがあり、発色性に優れています。 |
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参考文献
・よくわかるクリーニング講座 ERC出版
(財)全国生活衛生営業指導センター編著
・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会
・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
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