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【状況】
ワイシャツを家庭洗濯したところ、エリ部分に黄ばみが発生しました。
洗濯前には、このような黄ばみは発生していません。
商品名:ワイシャツ 素材:ポリエステル60% 綿40%
【現象】
エリ部分全体に黄ばみが確認できました。
【調査内容】
@ 着眼点
ワイシャツは、エリ部分の生地も身頃生地も同一素材を使用しています。エリ部分が明確に黄ばむのは、使用されている芯地が黄ばみ、表地を透かしてその部分が黄ばんだかのように見えると推測されます。
A 分析
シャツなどの芯地には、適度な硬さと収縮を防ぐために、メラミン系の樹脂加工をしているものが多いです。この樹脂に塩素系漂白剤を使用すると、メラミン中の窒素がクロラミンになり黄ばんでしまいます。この事例品の黄ばんだ部分を純水で洗浄後、ヨウ化カリウムデンプン水溶液を滴可し、テストを行いました。その結果、黄ばんだ部分のみ青紫色に変化し、クロラミン化合物が生成したことが確認できました。
以上のような結果から、原因は家庭洗濯時に塩素系漂白剤を使用したことにより、芯地のラミン系の樹脂からクロラミン化合物が生成したものと断定できます。
安易に、白いワイシャツだからと塩素系漂白剤を使用したのが原因です。取り扱い絵表示には、塩素系漂白剤の使用は、×となっているので、洗濯時には表示の確認を怠らなければ、今回の事故は防げたと思われます。
「参考」
社会法人日本衣料管理協会 繊維製品の苦情処理技術ガイド
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