クリーニングでよくあるトラブルがこの紛失。
紛失とは、お預かりした衣類を無くしてしまうことです。
一般的に紛失は、クリーニング工場が大きいほど、店舗数が大きいほど多く発生する傾向にあります。一般的に工場が大きいほど管理しにくいのが原因です。
クリーニング店では、「タック(タグ)」とい数字の書いている小さな紙を衣類にホッチキスで止めています。 このタックは、お預かり時にお店で取り付けるもので、このタックの番号でどのお店か、どのお客さまかが分かるようになっています。
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【工場の誤送】
クリーニング工場では、このタックの番号で受付店舗を確認し、そのお店に配送しますがこの時に、受付店舗と違う店舗に間違って誤送する場合があります。 |
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すぐに気付けば、問題ないのですが数日経つと分からなくなる場合があり、紛失につながります。
【工場でのタック落ち】
お店でタックをキチンと取り付けていない場合や工場での洗浄などでタックが落ちてしまう場合があります。
多いときには、日に数点のタック落ちがあることもあります。
タックがない衣類は、何処のお店やお客様かは分からなくなるので、確認できるまで一時工場に保管するのが一般的です。
特に工場が忙しい時に、このタッグ落ちが発生した場合に紛失につながる確率が高くなります。
【工場での二重包装】
二重包装とは、衣類を二着同じ包装をすることです。
ハンガーにかける衣類ではなく、たたんでで出荷する衣類の場合に発生します。
クリーニング店にもよりますが、ニットやポロシャツ、スカーフなどは、ハンガーに掛けるのではなく、たたんで出荷するクリーニング店が多いです。
この時に従業員が誤って2着の衣類を一枚の包装紙で包装してしまう場合があります。違うお客様の衣類を一緒に包装しますので、上になってタックが見えているお客様にお渡ししてしまします。
包装した衣類を上から見れば、自分の出した衣類なのでお客様もまさか、違う衣類がもう一着入っているとは思いません。そして紛失してしまいます。
【渡し間違い】
お店で、衣類をお渡しする時に店員が誤って、他のお客様の衣類を渡すことがあります。 |
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間違って渡したお客様は、受け取った衣類をいちいち確認する方は少ないので、そのままご自宅に収納するし、衣類を紛失させてしまうケースがあります。
【タックの打ち間違い】
お店でお客様からお預かりした衣類は、まずタックを取り付けます。
忙しい時は、受付が混雑する場合があり、お客様をお待たせできないので、まず数名のお客様の受付をしてから、合間にタックを取り付けることがあります。
この時に店員が、別のお客様のタックを誤って取り付けることがあります。
クリーニング工場では、このタックナンバーで衣類の管理をしているので、そのまま別のお客様にお渡しすることがあり、そして紛失につながります。 |
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以上のようなケースで紛失が発生する場合が多く、その他に衣類の付属品(ベルト)やリボン(特に学生服)などの小物は、紛失するケースがよくあります。
また、紛失が発生する時期は、比較的忙しい衣替えの時期(4月、5月、10月)に発生しやすくなります。